【#アジア大会 選考会・静岡国際①】

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【#アジア大会 選考会・静岡国際①】
桐生祥秀の社会人第1戦は200mでまさかの5位
万全でない体調のなか決勝まで走った狙いとは?

 100mで日本人初の9秒台(9秒98)を出した桐生祥秀(日本生命)の社会人第一戦として注目された静岡国際の男子200mだが、21秒13で5位と予想を大きく下回る結果に終わった。個人種目としては9秒98で走った昨年9月の日本インカレ以来、8カ月ぶりのレース。惨敗であり、消化不良の内容だったことは否めないが、「試合勘を取り戻す」という最低限のステップは踏んだ。

 2018年陸上界最大の目標、4年に一度のアジア大会(8月にインドネシアのジャカルタ開催)選考会である静岡国際が5月3日、静岡県のエコパスタジアムで行われた。
 日本生命の赤いユニフォームに初めて袖を通した桐生は、前半は期待を持てる走りでトップに立っていたが、直線に出たときにはすでに2位に落ちていた。コーナーの出口付近から上半身の反りやぶれが出始めて、直線に入ってからはまったく良いところがなく5位にまで順位を落とした。

 レース後に桐生は、体調が万全ではなかったことを明かした。
「決勝の前半を行きすぎた、ということはないと思います。予選より行きましたが、流れは良かった。ただ、行ったあとがやばかった。呼吸できないな、みたいなところがあって、そこから走れませんでした。今日は(予選の後も)咳き込んで厳しかったですけど、予選だけで帰るのはもったいないなと思って決勝も出ました」

 2日前は「(声が)カスカスでしゃべれない」状態だったが、前日には治まって練習も普通にできていた。それが200mの距離を全力疾走したことで再発した。練習で長めの距離を走ることと、極限まで力を振り絞るレースを走ることとは体への負荷が違う。
 昨年9月の日本インカレで200m予選を走っているが、そのときは後半を流すことができた。全力の200mは昨年5月の関東インカレ以来ということになる。

「予選の前半は落とし過ぎて逆にしんどかったんです。決勝は、どこでスピードを上げてもしんどくなるのはわかったので、最初に上げて後半も保てばいいかな、という走り方をしましたが、それが保ちませんでした」
 練習でプラスの要素も感じていたのだろう。レース前の桐生自身の予想は「自己新が出るか、やばい(記録に終わる)かのどちらか。中途半端はない」と思っていたという。
 口では「日本選手権の負けとは違う。練習を2本走ることができて良かった」と強がったが、社会人第1戦での屈辱的な走りに内心は自身への怒りが煮えたぎっていただろう。

 この敗戦を“練習”とするには、この後のレースで結果を出すしか方法はない。
「予選はガーッという(走りと気持ちの高まり)がなくて、練習の感じからまだ抜け出せませんでしたが、決勝はそういった部分も出せました。もう1本を走っておいて良かった」
 結果を出せば静岡国際をステップにできたことになるし、結果を出せなければ不調で社会人1年目をスタートさせただけになってしまう。
 12日のダイヤモンドリーグ上海大会100mは、世界のトップ選手と対戦する。20日のゴールデングランプリ(大阪・長居競技場)も100mで、昨年の世界陸上金メダリストのジャスティン・ガトリン(米国)に加え、山縣亮太(セイコー)や多田修平(関学大)ら、国内のライバルともガチンコ勝負になる。
 桐生にとってはスイッチを入れやすいレースが続く。

TEXT/PHOTO by 寺田辰朗

#アジア大会 は8月ジャカルタ(インドネシア)開催
#東京五輪 前最後の総合競技会
#TBS で生中継

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