【#アジア大会 選考会・静岡国際②】

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【#アジア大会 選考会・静岡国際②】
男子400m障害の安部が48秒68で歴代トップ10入り
ゴールデングランプリで48秒台前半に挑戦

 48秒68は安部孝駿(デサントTC)にとって自身2度目の48秒台である。昨年の日本選手権で出した48秒94は、2011年テグ大会以来6年ぶりの世界陸上出場につながった。2010年世界ジュニア(現U20世界陸上)銅メダリストの完全復活を告げる48秒台だったが、今回の48秒台はどんな意味を持っているのだろうか。

 2018年陸上界最大の目標、4年に一度のアジア大会(8月にインドネシアのジャカルタ開催)選考会である静岡国際が5月3日、静岡県のエコパスタジアムで行われた。
 男子400m障害は長身の安部が前半からリードを奪い、7~8mのリードを奪ってホームストレートに。最後は、本人も「10台目手前あたりからきつかった」と話したように、2位の岸本鷹幸(富士通)に差を詰められたが、5m前後の差を保ってフィニッシュした。今回の48秒68は日本歴代では10位となるが、五輪&世界陸上でも準決勝を戦えるレベルである。

 レース後の安部は、1台目の入りが上手くいったことを強調した。
「冬はケガなく練習ができて、スプリント(純粋に短距離を速く走る能力)が上がってきました。(192cmの)大きい体ですけど、上手く使いこなせるようになっています。しかし1台目までの走りが、練習や4月のレースではかみ合っていませんでした。速く回すスプリントの動きと、接地時にグリップを効かせてストライドを大きくして走る1台目までの走り方が違うので。今日は1台目を速く入るというより上手く入って、2台目以降にスムーズにつなげられれば、と思って臨みました。その課題が上手くできたことが好結果につながりました」
 1台目までは正確な動きを優先したが、他の選手より後れてはいなかった。岸本とレーンが離れていたので差が確認しづらかったが、3台目では明らかに安部がリードしていた。

 そして4台目を越えて接地したところで、後半の歩数を決定した。
「昨年から6台目まで13歩で7・8台目が14歩、9・10台目が15歩です。13歩を7台目まで伸ばすことも(気象条件やその日の体調で)できるのではないかと検討していますが、無理矢理行っても逆にまとまらなくなってしまいます。4台目を越えたところで今日は6台目まで、と決めました」
 ハードル前で歩幅を調整する能力にもよるが、走り出してから自身の状態を判断する能力が低い選手は、ハードルの直前を小刻みに走る事態を招く。400m障害は単純な走力だけでは勝てない種目。難しさもあるが、世界と戦う上で日本に有利となる部分でもある。
 冬期練習ではスプリント能力が向上したのと同時に、「いかに前半を省エネで走るか」というテーマも突き詰めた。
「接地のタイミングと、接地のときにどの筋肉を使って体を動かすか。あとは腕振りを走りにつなげられるように意識してやってきました」

 昨年の48秒94は、安部を国際舞台に再び復帰させた意味合いが大きかった。
「ロンドン世界陸上は準決勝に初めて進出でき、それまでの6年間も無駄ではありませんでした。手応えも感じられましたし、やるべきことが見えてこの冬のトレーニングに生かすことができたと思います。世界陸上、オリンピックの決勝進出も夢ではなくなってきました」
 2度目の48秒台は、安部が充実期に入っていることを示している。
 2週間後のゴールデングランプリには、リオ五輪6位のラスムス・マギ(エストニア)が参戦する。世界のトップ選手と戦うことで「48秒台前半が自然に出れば」と、迎え撃つ安部に気負いはない。

TEXT / photo by 寺田辰朗

5月20日(日)午後3時 TBS系列生中継
『#ゴールデングランプリ陸上』

#アジア大会 は8月ジャカルタ(インドネシア)開催
#東京五輪 前最後の総合競技会
#TBS で生中継

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