【アジア大会 8月18日開幕 TBS】

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【アジア大会 8月18日開幕 TBS】
《2018アジアの陸上競技情勢②5~6月前半の好記録》
男子400m障害のサンバと女子やり投の呂がアジア新
十種競技・右代と女子5000m・鍋島が今季アジア最高

 アジア勢の好記録が止まらない。男子400m障害のA・サンバ(カタール)が47秒48、47秒41とアジア新を連発。女子やり投では呂会会(中国)が67m69と自身の持っていたアジア記録を更新した。男女400mと男子走幅跳でもアジア記録に迫るパフォーマンスが出ている。日本勢では十種競技の右代啓祐(国士舘ク)と女子5000mの鍋島莉奈(JP日本郵政グループ)が今季アジア最高をマークした。

 4年に一度のアジア大会が8月、インドネシアのジャカルタで開催される。東京五輪前最後の総合競技会として重要度も、注目度も大きい大会だ。陸上競技の日本勢はアジアで勝つこと、あるいはレベルの高いアジア勢を相手にしっかりと戦うことが、来年のドーハ世界陸上、2020年の東京五輪へとつながっていく。
 そのアジア大会を面白く観戦するために月に一度、国際陸連サイトの2018年アジアリストを参考に、今季の活躍が顕著なアジア選手をピックアップして紹介していく。

 サンバは5月末のダイヤモンドリーグ・ローマ大会でH・S・アル・ソマイリー(サウジアラビア)が持っていた47秒53のアジア記録を18年ぶりに更新すると、10日後には47秒41と更新した。
 サンバは47秒台を連発しているだけでなく、単日または2日間開催では世界最高レベルの大会であるダイヤモンドリーグで下記のように4連勝している。
5月4日 47秒57 ドーハ大会
5月31日 47秒48 ローマ大会
6月7日 47秒60 オスロ大会
6月10日 47秒41 ストックホルム大会
 この種目では過去、47秒台前半に選手が集中しているため、47秒41は世界歴代14位とそれほど高い順位ではない。
 だが22歳という若さで47秒台を連続して出すだけでなく、勝負にも勝ち続ける安定した強さは大きいノビシロが感じられる。世界記録(46秒78)保持者のK・ヤング(米国)以来、史上2人目の46秒台を実現する選手かもしれない。

 女子やり投の中国勢同士の投げ合いもすさまじかった。
 5月20日のゴールデングランプリ(GGP)ではアジア記録保持者の呂と、前アジア記録保持者の劉詩穎(中国)が対決。劉が67m12で、64m55の呂に勝っていた。その6日後に呂がドイツのハレで67m69と自身のアジア記録を更新し、8位に終わった劉に雪辱した。
 この2人はアジア記録の応酬も見せている。2人の66m以上のパフォーマンスは以下の通りだ。
66m13=AR 呂 2015年8月30日・北京世界陸上 
66m47=AR 劉 2017年5月21日・GGP川崎  
67m59=AR 呂 2017年8月6日・ロンドン世界陸上 
66m85   呂 2018年5月12日・DL上海大会
67m12   劉 2018年5月20日・GGP大阪
67m69=AR 呂 2018年5月26日・ハレ国際
 昨年のGGPで劉が呂のアジア記録を更新し、ロンドン世界陸上で呂がアジア記録を奪還。今年のGGPで劉が47cm差に迫ると、6日後に呂が10cmだがアジア記録を更新したのである。

 上記2種目以外にも、アジア記録に迫っている選手がいる。
 女子400mではS・E・ナセル(バーレーン)が5月末に50秒51を出すと、6月に入って49秒98、49秒84とアジア記録の49秒81に迫った。ダイヤモンドリーグで3連勝する勝負強さもある。アジア記録更新は時間の問題だろう。
 男子400mではA・ハルーン(カタール)が44秒台を3試合でマークすると、6月に入って44秒35まで記録を縮めてきた。アジア記録は43秒93。女子のナセルに比べるとまだ差はあるが、風など気象条件に恵まれれば射程圏内と言える。
 また、男子走幅跳では19歳の石雨豪(中国)が5月12日のダイヤモンドリーグ上海大会で8m43の大ジャンプで、アジア記録の8m48まで5cmと迫ったのである。昨年8m31のU20アジア記録を出しているホープで、シニアの国際試合は今年3月の世界室内が初めてだったが5位に入賞した。アジア人初の8m50超えの有力候補に躍り出た。

 日本勢で5月にアジアリスト1位に立ったのが十種競技の右代と、女子5000mの鍋島である。
 右代は混成競技の世界大会であるゲッチス国際十種競技で7948点で14位と健闘した。アジア大会前回金メダリストで、昨年もアジアリスト1位。アジア大会2連覇に向けて順調に歩を進めている。
 鍋島は5月26日のダイヤモンドリーグ・ユージーン大会女子5000mで15分10秒91の9位と健闘した。昨年はR・ジェベト(バーレーン)が14分53秒41でアジアリスト1位だったが、ジェベトは3000m障害の世界記録保持者でリオ五輪金メダリスト。ジェベトの種目選択次第では、鍋島もアジア大会の優勝候補に名を連ねることになる。

 女子800mでも日本勢がリスト上位につけている。
 川田朱夏(東大阪大)が2分02秒71、塩見綾乃(立命大)が2分02秒73でアジアリストの2位と3位。M・ベーラウィ(バーレーン)の2分02秒23が今季アジア最高で、昨年も北村夢の2分00秒92がアジアリスト1位だった(北村の今季は2分03秒36がシーズンベスト)。
 2015年以降、アジア勢の1分台は1回しか出ていない。北村、川田、塩見の3人に1分台の期待ができる日本の女子800mにとって、アジア大会で44年ぶりのメダルを取るチャンスでもある。

TEXT/Photo by 寺田辰朗
写真提供:フォート・キシモト

#アジア大会 8月18日開幕
#東京五輪 前最後の総合競技会
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