【アジア大会8月開幕 TBS】

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【アジア大会8月開幕 TBS】
《アジア大会選考会
TOKYO Combined Events Meet初日》
前回アジア大会メダリスト2人が激突。
初日は中村がリードも2日目は接戦予想

 2018年陸上界最大の目標、4年に一度のアジア大会(8月にインドネシアのジャカルタ開催)選考会であるTOKYO Combined Events Meetの初日が4月21日、東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場で行われた。アジア大会マラソン代表4人はすでに決定済みで、競歩の選考会も始まっているが、トラック&フィールド種目の選考会は今大会が開幕戦となる。
 Combined Eventsとは混成競技のことで、男子の十種競技、女子の七種競技が今日明日の2日間にわたって行われる。

 十種競技では4年前のアジア大会仁川金メダリストの右代啓祐(国士舘クラブ)と、銅メダリストの中村明彦(スズキ浜松AC)が激突。初日に得意種目の多い中村が4099点で前半をトップで折り返し、右代が3930点で2位につけた。
 昨年までスズキ浜松AC所属だった右代が、今季から国士舘クラブ所属になった。“十種競技の2強”が別々のユニフォーム(写真参照)で試合に出場するのは6年ぶりのことで、2人のライバル・ストーリーが新たなステップに入ったことを物語っている。

 日本記録(8308点)を持つ右代が、日本人初の8000点突破を果たしたのが2011年。スズキ浜松AC加入1年目で、翌12年、混成競技選手としては48年ぶりにロンドン五輪出場を果たした。
 そのロンドン五輪にサブ種目の400mHで出場していた中村(当時中京大)は、13年にスズキ浜松AC入り。得意種目が対照的で、練習拠点も国士大と中京大で別々の2人だが、互いに刺激をし合う好ライバル関係を築いた。
 14年に中村が日本人2人目の8000点突破を果たし、アジア大会仁川に十種競技で出場。その年の日本選手権で8308点と世界レベルの日本記録をマークした右代が十種競技で24年ぶりのアジア大会金メダルを獲得し、中村も銅メダルと48年ぶりの複数メダリストを実現させた。
 2015年の世界陸上北京は22年ぶり、16年リオ五輪は88年ぶりの十種競技複数代表に。昨年の世界陸上ロンドンまで4年連続で、スズキ浜松ACコンビが国際大会で躍動した。

 今春、右代が母校の国士大で講師になり、「授業も週7コマ」(右代)担当するようになった。陸上部の指導も行い「自分1人で強くなるのではなく、学生たちからも刺激をもらいながら上を目指す」という。
「80年代生まれが僕1人になってしまっていましたが、まだまだやれる手応えもあります」
 大会初日は向かい風が強く得点が伸びない種目もあったが、アジア大会は記録よりも勝負が重要な要素となる。
「8000点が金メダルの目安になるので、どんな条件でも8000点を超えたい。明日は4100点以上を出して、楽に8000点に乗せたいですね。中村選手との得点差も思ったより離れていません。カギは2日目最初の110 mHになるでしょう。混成競技中の自己記録である14秒90を超えでスタートしたい」
 一方の中村も、右代との得点差は最後の1500mまでは意識しないというが、「苦手な種目が多い後半ですが、トレーニングの時間を割いてきました。その成果を見せたい」と意欲を見せる。

 2014年が日本の十種競技過去最高レベルを意味する“右代・中村時代”の幕開きで、その象徴がアジア大会のダブルメダリストだった。
 それから4年。右代のユニフォームが変わった2018年は、2人のライバル関係がどう変化していくのだろう。

 アジア大会代表が明日決まるには、8316点と日本記録を上回る得点を出さなければいけない。アジア大会代表選考の本番は6月の日本選手権で、その前の決定にはかなり高いレベルの記録がカテゴリー別に設定されているからだ。
 十種競技は東京五輪入賞を目標とする陸連強化の「TOP8カテゴリー」で、日本選手権前に代表が決まるのは、“オリンピックベスト8記録(それが8316点)”を破ってTOKYO Combined Events Meetなど、日本グランプリ・プレミア大会の日本人最上位に入る必要がある。
 そういった選手は国内で突出したレベルにあることが多く、日本選手権にこだわらない強化を進めてもらいたい、という狙いで日本選手権前に代表を決定する。

 それに対して女子の七種競技と、今大会でも行われるグランプリ種目の男女砲丸投は「ワールドチャレンジカテゴリー」で、世界との差が大きい種目。このカテゴリーは日本選手権前にアジア大会代表が決まることはない。
 日本選手権で代表が決まる基準が5つ設定されているが、その4番目が日本グランプリ・プレミア大会日本人最上位と、“アジアメダル期待記録”突破となっている。七種競技初日1・2位の宇都宮絵莉(長谷川体育施設)と山﨑有紀(スズキ浜松AC)は、5476点の“アジアメダル期待記録”は上回るペースで折り返した。
 日本選手権への出場が義務づけられているが、明日の結果次第ではアジア大会有力候補になる。

photo/TEXT by 寺田辰朗

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