【ゴールデングランプリ陸上 20日(日) 午後3時 TBS】

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【ゴールデングランプリ陸上 20日(日) 午後3時 TBS】
《ゴールデングランプリ展望コラム・跳躍種目編》
走高跳は外国勢との勝負&日本新への期待で2倍の面白さ
アジア大会前哨戦的な種目では中国勢に挑戦するチャンス

 男子走高跳がかなりの激戦が予想され、日本勢には2m33の日本記録更新の期待がかかる。
 戸邊直人(つくばツインピークス)が好調で、4月の屋外初戦で2m30と4年ぶりに大台をクリアすると、5月3日の静岡国際でも2m28で優勝した。4月の英連邦大会に、2m32の自己新記録で優勝したブランドン・スターク(豪州)にも競り勝った。
 スタークは15年の北京世界陸上、16年のリオ五輪と連続で決勝に進出した勝負強さを持つ選手。戸邊もスタークに競り勝ったことが「(2m28の)記録以上に自信になる」と静岡で話していた。
 スタークもこの大会へは強い気持ちで臨んでくる。14年から連続参戦しているが5位(2m25)、8位(2m15)、3位(2m26)、6位(2m25)の成績。戸邊、衛藤昂(味の素AGF)、王宇(中国)の誰かに負け続けてきたが、今年は雪辱の好機に違いない。
 さらに静岡では2m20(3位)だった衛藤も、12日の中部実業団陸上では2m28に成功している。戸邊とは同じ筑波大大学院出身。年齢的には衛藤が1学年上で、リオ五輪と昨年の世界陸上は衛藤だけが代表入り。実績でも引けは取らないが、高校記録を出し、世界ジュニア(現U20世界陸上)で銅メダルを取った戸邊を、ずっと目標に頑張ってきた。
 スターク、王、戸邊、衛藤の4人はここ数年のゴールデングランプリに連続出場し、勝ったり負けたりを繰り返している。4人の2018年の戦いを制するには、日本記録以上の高さを跳ぶ必要がありそうだ。

 走高跳の王だけでなく、跳躍各種目に中国勢が出場する。
 男子棒高跳の薛長鋭(中国)は昨年の世界陸上4位。自己記録は日本記録より1cmだけ低いが、近年の国際大会では日本勢に勝ち続けている。
 男子走幅跳の黄常洲(中国)は昨年のアジア選手権優勝者で、2年前の世界室内では3位に食い込んだ。自己記録も8m28で日本記録を3cm上回っている。
 そして女子棒高跳の李玲(中国)は4m70のアジア記録保持者。
 跳躍種目は今季の記録などから判断して、日本勢は男子走高跳以外は劣勢に立たされている。だが期待できる選手を複数エントリーできているのは、地元の利といえるだろう。
 棒高跳であればリオ五輪7位入賞の澤野大地(富士通)だけでなく、荻田大樹(ミズノ)、山本聖途(トヨタ自動車)と代表経験選手が3人いる。さらには5m65のU20アジア記録を昨年出した江島雅紀(日大)も期待が高い選手。
 日本選手間の争いから抜け出した選手が、中国選手に勝負を挑む形に持ち込みたい。今大会で中国勢に善戦すれば、8月のアジア大会に自信を持って臨むことができる。

 その棒高跳では、37歳の澤野が少し変わった戦いに挑むことになる。今回出場するギャレット・スターキー(米国)は、かつて戦ったことのあるディーン・スターキー(米国)の息子なのだ。
 ディーンの自己記録は5m92で、97年アテネ世界陸上の銅メダリスト。米国を代表する棒高跳選手だった。手元のデータで確認できる範囲では、04年1月に米国ネバダ州リノで行われた棒高跳サミットで澤野はディーンに勝っている。当時の室内日本記録の5m70を跳んだ試合である。
 小さな大会まで厳密に調べることはできないが、ギャレットと澤野が初対決なら、スターキー父子と14年の時を経て対決することになる。超ベテランの域に入っている澤野らしいエピソードだ。

TEXT by 寺田辰朗
写真提供:フォート・キシモト

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