【世界陸上ロンドン8月開幕】

6bf7a384e0a8b47b984a

【世界陸上ロンドン8月開幕】
《織田幹雄記念国際2017前日
 桐生、日本人初の9秒台に意欲》

「明日、ここで(9秒台が)出たらいいな、
と思っています」
ロンドン世界陸上代表選考会の1つである
織田記念を前にした桐生祥秀(東洋大)の声は、気負ったところもなく、初の9秒台への意欲を自然な調子で語った。
「ここまで良い感じで来ています。
明日もフワフワせず、地を固めて、
 いつも通りの走りをしたい」
“いつも通り”を強調した点こそ、桐生に9秒台を期待できる部分なのだ。

桐生が世間をあっと言わせたのが4年前、2013年の織田記念だった。
当時、高校3年生だった桐生は予選で10秒01(追い風0.9m)と、伊東浩司が1998年に出した10秒00の日本記録に肉薄した。
6月の日本選手権ではライバルの山縣亮太(SEIKO。当時慶大)に敗れたが、他のシニア選手を抑えてモスクワ世界陸上代表にも選ばれた。

それから4年。桐生は毎年、日本ランキングトップを占め続けている。
10秒0台のレース数は8回と、山縣と並んで日本人最多回数を誇るが、
その“出し方”に注目してほしい。
13年から15年までは1年に1回しか10秒0台を出せなかったが、
昨年は3回もマークした。そして今年は2試合4レースに出場して、すでに2回も走っている。
3月11日の豪州のレースで10秒04と、3月に出した日本人最高タイムを叩き出すと、先週(4月23日)の出雲陸上では10秒08で走った。

100mは風が記録に影響するが、
豪州では追い風1.4m(追い風2.0mまで記録が公認され、2.1m以上は追い風参考記録)だったのに対し、出雲では向かい風0.5m。
明日の織田記念は例年絶好の追い風が吹く競技会なので、普通に走れば自己新が出る。桐生の自己新は即ち、日本人初の9秒台である。

9秒台を期待され始めて丸4年。
14年、15年とケガもして代表に入れなかった時期もあった。昨年の日本選手権は、3位で代表入りを決めたが
「負けてオリンピックに出たかったわけじゃない」と涙を流した。
リオ五輪本番もリレーこそ銀メダルを獲得したが、100mでは代表3人中唯一、予選を通過できなかった。
だが、その間も暗さを感じさせなかったのが桐生である。
「この大会の10秒01で僕の陸上の人生が色々と変わり、それが続いて今がある。だから明日、ここで9秒台が出せたらいいな、という気持ちが大きい」
桐生の最高の笑顔が4年ぶりに、広島で見られそうだ。

TEXT by #寺田辰朗
【#世界陸上 #TBS 系列独占放送】

スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)