【世界陸上北京8月22日開幕】

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【世界陸上北京8月22日開幕】
<日本選手権を面白く見る8つの視点③>
村山兄弟、設楽兄弟が史上3組目の兄弟代表入りに挑戦!

 トラックの男子長距離種目(5000m&1万m)が熱気を帯びている。村山謙太と紘太(ともに旭化成)、設楽啓太(コニカミノルタ)と悠太(Honda)の双子兄弟2組が、世界陸上の代表入りを懸けて日本選手権に出場する。
 さらには1万m4連勝中の佐藤悠基(日清食品グループ)、1万mで3年連続2位の大迫傑(Nike ORPJT)、ラスト勝負に強い鎧坂哲哉(旭化成)ら、ニューイヤー駅伝や箱根駅伝でも注目されたスター選手たちが一堂に会する。

 5月9日のゴールデンゲームズinのべおか(GGN)で、村山兄弟が同日別種目標準記録突破を達成した。5000mの紘太が13分19秒62、1万mの謙太が27分39秒95で、日本歴代順位も仲良く6位で並んだ。
 兄弟は織田記念(5000m)と兵庫リレーカーニバル(1万m)の選考レースでは標準記録を破ることができなかったが、ともに日本人1位を確保。紘太はレース展開の反省をGGNの走りに生かし、謙太は3月以降の新しい練習パターンに修正を加えてGGNで結果を出した。
 2人とも日本選手権に優勝すればその場で代表に決まる。5000mは標準記録を破っているのは紘太1人なので、3位以内でも代表入りの可能性は高い(陸連理事会で決定)。

 激戦必至となるのが1万mで、謙太に加え設楽悠太と鎧坂の3人が標準記録を突破している。今回の選考規定では、標準記録の“後付け(日本選手権後の突破)”でも代表入りが可能。佐藤や大迫、設楽啓太も日本選手権で優勝すれば、8月2日までに標準記録を破ることで代表に追加されそうだ。
 謙太は2位でも大差をつけられない限り、兵庫で積極的な走りで日本人トップとなっているので代表に選ばれるだろう。3位以下になると、代表入りは選考の行方に委ねられる。

 村山兄弟は中盤のスピード持久力もあり、ラストも切れる。勝負に強いタイプだが、鎧坂もラストのキレなら村山兄弟以上かもしれない。
 大迫は終盤でロングスパートに出ると予想されている。5月末のユージーン・ダイヤモンドリーグを27分45秒24で走った。標準記録を0秒24差で逃したことは痛手だったが、前半の5000mを13分41秒のハイペースで通過して後半も粘りきった。
 長距離関係者への衝撃は大きく、「勝つのは大迫ですよ」と言い切る指導者もいるほどだ。気になるのはそのレースの疲れが出てしまうこと。6月中旬のレースで標準記録突破を狙ったが途中棄権している。

 設楽悠太は競り合いに弱さが出てしまうこともあるが、自分のリズムで押し切る力は高い(ニューイヤー駅伝4区で区間新)。設楽兄弟が代表入りするには、1万mの中盤で3位以下を引き離す必要がある。
 大会2日目の1万mで謙太が2位以内に入って代表を有力にすれば、最終日の5000mで紘太も続きそうだ。世界陸上の兄妹同一大会代表は室伏広治・由佳(ともにミズノ)の2005年ヘルシンキ大会と07年大阪大会だけ。女子1万mとマラソンの大南博美・敬美姉妹が別の大会で代表になっている。
 村山兄弟か設楽兄弟が代表入りすれば世界陸上史上3組目、男兄弟としては初の快挙になる。

【すべてが“つながる”瞬間がある】
TEXT by 寺田辰朗

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