【世界陸上北京8月22日開幕】

d2b7cfd241f56364e372

【世界陸上北京8月22日開幕】
日本選手権は明日開幕!
<日本選手権を面白く見る8つの視点⑦>
サニブラウンに代表入りの可能性。高校生たちの活躍は?

 高校生の活躍も、今年の日本選手権で大きな話題になりそうだ。
 2年前には桐生祥秀(東洋大。当時洛南高3年)が、4月に100 mで日本記録に100分の1秒と迫る10秒01を出して脚光を浴び、日本選手権2位となってモスクワ世界陸上に出場した。2005年には当時大阪高3年生だった金丸祐三(大塚製薬)が、男子400 mに優勝して4×400 mリレーで世界陸上代表入り(金丸はその後、日本選手権10連勝中)。
 今年可能性があるのはアブデル ハキーム・サニブラウン(城西大城西高)だ。5月の静岡国際200 mで2位(20秒73)に入っている実績と、記録を急激に伸ばしている勢いから、シニア選手たちを脅かすと見られている。

 サニブラウンの20秒73は、桐生の持つ高2最高(20秒70)に迫るタイム。100 mでも10秒30の高2歴代3位をマークした(高2最高は桐生の10秒19)。2種目で日本選手権に出場するが、可能性が高いのは200 mだろう。
 スタートが苦手で、高校生のレースでもリードできない。日本選手権で想定している展開を質問されると、次のように答えた。
「前半も頑張って食らいつこうとは思うんですけど、それでも離されそうです」
 だが、こうも付け加えた。
「後半は、少しは巻き返せればな、と思います」
 日本代表経験のある選手たちを追い上げたい、と考えている。インターハイ南関東予選は雨で、向かい風も2.0mと強く20秒98にとどまったが、「あわよくば20秒50を」と、世界陸上の標準記録も意識していたのだ。

 金丸や桐生がそうだったように、サニブラウンが世界陸上を狙っているわけではない。7月の世界ユース選手権(17歳以下の世界大会)で「金メダルを取りたい」というのが今季の最大目標だ。
 だが、「昨シーズンから緊張したことはない」という勝負度胸は、大物感たっぷり。今季のタイムでは高瀬慧(富士通)と藤光謙司(ゼンリン)の2人には差があるが、飯塚翔太(ミズノ)や原翔太(スズキ浜松AC)の優勝経験者がシーズン序盤のような状態なら、3位争いに加わる可能性がある。

 世界陸上標準記録までは難しいが、石塚晴子と郡菜々佳の東大阪大敬愛高3年生コンビがV圏内の力を持っている。
 400 mと800 m、400 mHの3種目にエントリーしている石塚は、800 mで静岡国際に2分06秒98で優勝。昨年の日本選手権を制した大森郁香(東京陸協)を抑えたことで、日本選手権は800 mに絞って狙うのでは、と思われた。
 だが、6月のインターハイ近畿地区予選では、多種目(両リレーを含めて5冠)をこなす中で400 mに53秒97をマーク。この種目でも優勝が狙える力があることを示した。
 今季日本リスト1位(53秒66)の藤沢沙也加(セレスポ)や、昨年のアジア大会5位の青山聖佳(大阪成蹊大)らがいるので簡単には勝てない。だが、もしもこの種目に石塚が優勝すれば、一昨年の杉浦はる香(青学大。当時浜松市立高)、昨年の松本奈菜子(筑波大。当時浜松市立高)に続き高校生の3連勝となる。
 郡はインターハイ近畿予選女子砲丸投で、15m44の高校歴代2位の投てきを見せた。今季日本リストでも2位。前回優勝の横溝千明(埼玉陸協)、15m71で今季リスト1位の太田亜矢(福岡大)、関東インカレ4連勝の松田昌己(国士大)らの勝負に割って入るか。

 もう1人、怪物といわれる高校生がいる。男子砲丸投と円盤投にエントリーしている幸長慎一(生光学園高)だ。女子では珍しくないが、投てき物の重さが違い、身体的にも成長が遅い男子では、日本選手権の投てき種目に高校生が出られること自体がすごいこと。
 入賞が可能なのは円盤投で、5月に53m61とジュニア日本記録を2m半も更新した。出場者の資格記録(昨年以降の記録)によるランキングでは8位。伸び盛りということを考えると、本番ではそれ以上の順位も可能だろう。
 ハンマー投の室伏広治(ミズノ)は高校3年時の1992年に日本選手権に出場し、4位に入って関係者を驚かせた。23年ぶりに室伏が出ない日本選手権で、高校生男子投てき選手がどんな活躍を見せてくれるだろうか。
【すべてがつながる瞬間がある】
#サニブラウン #日本選手権 #世界陸上
TEXT by 寺田辰朗

スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)