【世界陸上北京8月22日開幕】

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【世界陸上北京8月22日開幕】
<北京への戦い@日本選手権2日目>
世界陸上代表が続々決定。複数代表濃厚の種目も多数

 有力候補たちが順当に北京世界陸上代表入りを決めていった。
 標準記録突破者が今大会に優勝すれば、その場で代表が決まる。男子では200 mの藤光謙司(ゼンリン)、1万mの鎧坂哲哉(旭化成)、走高跳の戸邊直人(つくばツインピークス)、棒高跳の荻田大樹(ミズノ)が、女子では200 mの福島千里(北海道ハイテクAC)が日本選手権優勝と同時に代表入りを決めた。
 男子200 mでは2位の高瀬慧(富士通)も、8位以内で代表に決まる派遣設定記録を破っているため代表決定。男子1万m2位の設楽悠太(Honda)、走高跳2位の衛藤昂(AGF)も代表確実。棒高跳3位の山本聖途(トヨタ自動車)も、2位の選手が標準記録を破っていないため代表入りが有力だ。
 また、男子400 m予選で45秒台の好タイムが続出。10連勝中の金丸祐三(大塚製薬)が45秒22と、初の標準記録(45秒00)突破を果たした。

 男子の跳躍2種目で複数代表が生まれるのは確実で、それは世界陸上でも間違いなくプラスに働く要素になる。
 今日の気象条件は雨が途中で降り、風も強くて棒高跳にはマイナスとなる要素が強すぎた。そのなかでただ1人5m50をクリアしたのが荻田だった。ここ数年、澤野大地(富士通)、山本聖途とともに“ビッグ3”に数えられてきたが、日本選手権は初優勝である。
 身体的に恵まれている荻田が風の影響を受けにくいのは事実だが、2012年、14年と雨の中で行われた日本選手権で代表を逃してきた経験を、今回生かすことができたようだ。

 荻田が唯一代表入りできたのが13年のモスクワ世界陸上で、ビッグ3が初めてそろって代表となり、本番でも各選手が落ち着いて試技を進められた。それが一番の理由ではないにしろ、そのなかで山本が6位入賞と世界陸上跳躍種目最高順位を残すことができた。
 澤野が日本選手権を欠場したため、代表は荻田と山本の2人になる見込みだが、「選ばれた2人が協力して、できるだけ高い位置でJAPANをアピールしたい」と荻田は言う。
「山本は前回結果を出していますが、僕は下からの挑戦者。とにかく(12人で行われる)決勝に残るために全力を尽くして、残ることができれば2人入賞も見えてきます」

 男子走高跳は戸邊直人と衛藤昂の筑波大OBコンビが2m26の同記録で1、2位を占め、3位に筑波大1年生の平松祐司が2m23で入った。戸邊と衛藤の代表入りは確実で、昨年のダイヤモンドリーグで2回8位以内に入っている戸邊は「世界陸上本番で2m30以上を跳べば入賞できる」と、この種目での初入賞を目標に掲げた。
 国際大会では戸邊の陰に隠れてきた衛藤も、「世界陸上は決勝こそが本気を出してくる場。決勝に残って、その場に立っていたい」と言う。予選も2つのピットでA組とB組が同時に試合を進めることも多い。日本選手同士でアドバイスもできるが、お互いの存在自体が好影響を与え合う、と衛藤は言う。
「相手が跳べば自分も跳ぶ。跳び合っていくとモチベーションがどんどん上がります」

 男子の1万mも28分18秒53で優勝した鎧坂哲哉に加え、2位の設楽悠太が代表入りしそうだ。五輪&世界陸上ではともに初代表になる。「高校で留学生のケニア選手と練習してから、彼らと一緒に世界で戦いたかった」と鎧坂は言い、設楽は「代表を逃した兄(双子の兄の設楽啓太・コニカミノルタ)の分まで世界で戦ってきたい」と、モチベーションの高さを見せた。
 長距離トラック種目での入賞は難しいが、15位以内であれば十分に狙うことができる。ラスト勝負に強い鎧坂と、中盤のハイペースで押し切る走りが得意の設楽。タイプの違う2人が代表になれば、どんな展開にも対応できる布陣といえるだろう。
【すべてがつながる瞬間がある】
#日本選手権 #世界陸上
TEXT by 寺田辰朗

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