【今日午後1時30分 TBS系列生中継】

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【今日午後1時30分 TBS系列生中継】
《セイコーGGP2019注目のアスリート》
TEXT/Photos by 寺田辰朗
母親が日本人のノーマンが男子200mの優勝候補
400mで世界陸上金メダルを狙う21歳が日本初見参

 世界のロングスプリントを牽引するマイケル・ノーマン(米国)の走りを、絶対に見逃さないようにしたい。400mでは今年4月に43秒45の世界歴代4位タイをマークし、9月開幕の世界陸上ドーハでも金メダルを狙う。
 ゴールデングランプリでは男子200mに出場する。参加選手中最高の19秒84を持ち、99年にF・フレデリクス(ナミビア。96年アトランタ五輪銀メダル)が出した19秒87の大会記録更新の可能性が十分ある。
 ノーマンの母親の伸江さんは浜松市入野中3年時に、中学生で初めて11秒台(11秒96)をマークした元中学記録保持者である。
 世界の頂点を目指すノーマンが、母親の母国でどんな走りを見せてくれるだろうか。

●400mで世界歴代4位。急成長中のノーマン
「メンバーが良いので勝つことにこだわりたい。勝てばタイムもついてくる」
 会見に出席したノーマンは、明日の男子200mへの意気込みをこう話した。
 19秒87の自己記録を持つA・ジョボドワナ(南アフリカ)が一番の強敵か。20秒01のC・ベルチャー(米国)は、100mでは9秒93のスピードを誇る。昨年のアジア大会銀メダルの楊俊瀚(台湾)、20秒11の自己記録を持つ飯塚翔太(ミズノ)らが挑むが、今のノーマンを止めるのは難しいかもしれない。
 1997年生まれ。小学校5年から陸上競技を始め、17歳になる14年シーズンに400mで46秒94を出した。15年に200m・20秒24と400m・45秒19を出して注目されるようになり、16年にU20世界陸上200mで優勝した。17年に44秒60と45秒を破り、世界レベルの選手に成長した。
 そして昨年の快進撃である。
 3月に室内400mで44秒52の室内世界新をマークすると、6月には43秒61と、18年シーズン世界最高タイムで走った。
 昨年は4年サイクルで唯一、五輪&世界陸上が行われない年だったが、6月末にはダイヤモンドリーグ・パリ大会の200mで優勝。19秒84と自己記録を0.22秒も更新した。続く7月のダイヤモンドリーグ・ローザンヌ大会でも19秒88で2位。
 当時20歳。18年は大躍進のシーズンといえたが、今季の出だしはそれを上回る。4月に400mで43秒45の世界歴代4位タイで走って見せた。昨年の同時期は44秒53。1秒以上もタイムが上がっているのだ。
 例年は5月~6月上旬は学生の大会に出場していたが、今春大学を卒業。5月の試合としてノーマンは、母親の母国で行われるワールドチャレンジミーティングのゴールデングランプリを選んだ。

●ノーマンは「勝つこと」に集中
 母親の伸江さんが日本でトップ選手だったことは、高校に入ってから知ったという。
「母は謙虚な性格で、自分のことを自慢したりしないのですが、16歳か17歳の頃に人から教えてもらって知りました」
 競技やトレーニングに関して、具体的なアドバイスをもらったことはない。だが、ノーマンが競技をすることに対しては、熱心にサポートしてくれたという。
「生活や体の状態を良く保つことが重要だと示してくれました。僕は14歳の頃まで、野菜が嫌いであまり食べなかったんです。それでは競技によくないと、(食生活など)生活習慣を正してくれました」
 競技の最も基本的な部分を伸江さんが支えてきた。そして現在コーチは、バルセロナ五輪五輪400m金メダリストのQ・ワッツ氏と、超一流の指導者を付けている。
 ノーマンの話を聞いていて感じられたのは、勝つことへの意欲だ。
「世界陸上ドーハで一番重要なのは、金メダルを取ること。僕がフォーカスするのは勝つことです」
 記録に関しては「レベルの高いアスリートが集まればついてくる」という考え方だ。
「自分の可能性に制限を設けたくはありませんし、(世界初の)42秒台は2年以内に出せると思う。世界で最初の42秒台は出したいと思っています」
 だからだろう。冒頭で紹介したように、ゴールデングランプリの目標も勝つこと、である。
「(大阪まで)30時間のトラベルで心配していましたが、トレーナーも到着して、今日はとても調子が良いと感じています」
 優勝すれば大会新記録だけでなく、19秒84の自己記録更新や、19秒76の今季世界最高を上回る快走があるかもしれない。

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