【全日本実業団陸上2018★ここに注目!】

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※大会の模様は、9月29日(土)深夜2時13分~ 放送!!

②アジア大会代表たちの再スタート
棒高跳金メダルの山本に日本新の期待。男子110m障害、円盤投にも可能性

8月のジャカルタ・アジア大会代表選手たちの多くが、帰国後第一戦に全日本実業団陸上を選んだ。来年のドーハ世界陸上に向けて再スタートを切る。

アジア大会金メダリストでは、男子棒高跳の山本聖途(トヨタ自動車)の記録が注目される。アジア大会は5m70、2位の中国選手が5m50なので、圧倒的な強さだった。

5m84の日本新は残念ながら失敗したが、5m70のときは今季取り組んできた「腕でポールを曲げに行くのではなく、体全体が進むエネルギーでポールを曲げる跳躍」ができていた。小林史明コーチによればアジア大会前にゴムバーで行った跳躍練習では、6m00の高さまで挑戦。「5m85プラス1、2cmの高さは出ていた」と小林コーチは言う。

しかし試合で5m80以上にバーを上げると、高さを意識しすぎてしまって本来の動きができない。アジア大会は4年前の仁川大会で記録なし(跳び始めた高さを3回失敗)に終わっていた大会。雪辱の気持ちと好調さが、力みにつながってしまったのかもしれない。

全日本実業団陸上ではリオ五輪7位の澤野大地(富士通)や、昨年まで3シーズン連続五輪&世界陸上代表の荻田大樹(ミズノ)、今季5m60を跳んでいる松澤ジアン成治(新潟アルビレックスRC)ら、ライバルも複数いる。アジア大会よりもリラックスできると同時に、適度な緊張感で戦うこともできそうだ。

ポールを持って走る特性上、向かい風や横風になると難しくなる種目だが、アジア大会以上に記録は期待できる。

日本記録の可能性がある種目は、他にもいくつかある。
男子110m障害は6月の日本選手権で、金井大旺(福井県スポーツ協会)が13秒36と14年ぶりに日本記録を更新した。さらに日本選手権2位の髙山峻野(ゼンリン)、前回優勝者の増野元太(ヤマダ電機)にも期待できる。

髙山はアジア大会で銅メダルと、金井を上回る成績を残した。そのタイムは13秒48。自己ベスト(13秒44)に近い記録を国際大会で出した点も評価できた。

増野は昨年13秒40と、当時の日本記録に0.01秒と迫った選手。世界陸上準決勝進出と勝負強さもある。故障明けということもあり今年の日本選手権は7位と敗れたが、7月のヨーロッパ遠征で13秒59のシーズンベストで優勝。同じレースを走った金井にも勝っている。

長居競技場は増野の13秒40など、過去、ハードル種目で多くの好記録が誕生してきたスタジアム。今季2度目の日本記録更新があるかもしれない。

男子円盤投も、今年の日本選手権で日本記録が誕生した。湯上剛輝(トヨタ自動車)が61m02、62m03、62m16と3投連続で記録を更新した。やり投とともに、風の影響を受けやすい投てき種目。風次第というところもあるが、再度の日本記録更新も十分期待できる。

前日本記録保持者の堤雄司(群馬綜合ガードシステム)との勝負も注目したい。堤は昨年8月に60m54と、1979年にマークされた60m22の日本記録(昨年時点では最古の日本記録)を更新した選手。そして9月の全日本実業団陸上で、60m74と2度目の更新を果たした。

今年の日本選手権は故障明けということもあり、湯上に5m以上の大差をつけられた。負けず嫌いの堤は、雪辱への強い意思で全日本実業団陸上に臨む。負けられないのは湯上も同じ。アジア大会ではメダルが目標だったが、力を発揮できずに6位(57m62)に終わった。勝って再スタートを切りたい。

男子円盤投は日本記録更新と、白熱したバトル、その双方が期待できそうだ

TEXT by 寺田辰朗
写真提供:フォート・キシモト

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